ずる、と身体を動かした。泥にまみれた手足。血は大地に吸われていく。意識は遠くなっていく。
指先は冷えて、身体はまともに動かない。そもそも、今こうして動いているのも、一体何の為か。
 迎える結末は変わらない。
 ただ。
 ただ、その瞬間に、きっと同じように地に伏せ倒れているその男が、どんな顔をしているのか。
 それを、見たかった。

「 U N D E R G R O U N D  B L U E 」
A5/オフ/P44/清正×幸村/500円/サンプル

官兵衛の章準拠の大阪の陣。清正×幸村です。
どうやってみても徳川と豊臣関係は修復出来ず、ついに戦となった。
豊臣方は牢人たちにも声をかけて、戦に向けて準備をすすめる。その中には真田幸村の姿があった。
清正が家を守るという信念でいる中、幸村はそれが違うようで清正の目を奪う。

というわけで、官兵衛の章準拠。大阪の陣です。あのEDです。死ネタです。今回、わりとはっきり人の死ぬ描写を入れていますので、苦手な方はご注意ください。
特に西軍方はほぼ「そして誰もいなくなった」です。
あの大阪の陣ステージをやるたびに感じていた、清正と幸村の温度差についての話というか。わりと毎回私が書く清正はヘタレていますが、今回は特になんか凄いのでそこもお気をつけ下さい。

素敵表紙は「斬切舞」の桃衣さんにお願いしました。ありがとうございました!