「やぁ、大丈夫?頭はすっきりしてる?」
「馬岱さんが気になるの?」
「…、そなたには嘘はつけないな…」
「…そっすね。うん、馬岱のアニキには恩返し、したいですしね。ね、幸村さま!」
 夢を見る。
 見るたびじわりと胸にせり上がる恐怖。そして鮮明に見えるその時の光景。体験していないはずの世界の話。
だが、それが、あの赤を見ているとどんどんとその望みを奪われていく気がする。
あそこにいるのはなんだろう。
本当に人なんだろうか。
それとも、もっと違うもの。
 
そう、たとえば、鬼神とか。

「 ス パ イ ラ ル ジ ャ ッ ク の 憂 鬱 」
A5/P36/真田主従+馬岱/400円/

無双OROCHI2、幸村が加入するあたりからの話です。

幸村が加入した一日目、馬岱と話したことで気にかけたり逃げられたりするあれこれ。
陣地会話のネタバレがわりとあります。

それと今回のこの本ですが、表記通り幸村受けの本ではありません。幸村も馬岱も受けっぽいような、攻めっぽいような、そうでもないような、という程度ではありますが、普段私が書くような幸村よりは多少強気ですし、私の気持ちの中ではどちらかと言えば幸村は攻め寄りのつもりで書いています。全然そんなことないですけども(笑)。
なので、お買い求めの際には中身を十分ご確認の上で、よろしくお願いいたします。

あ、あと西涼は仲良しだけどCP表現はないです。

▼書店委託▼
K-BOOKSさんではじまってます。「nowhere」か「氷室えり」で検索かけていただければ出てくると思います。