何か聞かせておくれって? そう言われてもね、大して面白い話などあるわけもない。平凡な人生だもの。
でも、そうさな。あの話はどうだろう。
きみ、きみはどういう物語を御所望かな?
正義が正義のままに、輝かしい成功の物語?
それとも、その正義こそが歪む様?
ふふ、そんなことを聞かれても困ってしまうか。そうだろうさ。
だが、そうだな、これは見ようによっては喜劇で、立場によっては悲劇でしかない話。
滑稽で、愚にもつかない物語、眠るまでお聞きなさい。
そうして眠ってしまったら、全て忘れてしまいなさい。
きみの人生、これからだもの。
正義も悪も、君の中でどんな主観が生まれるのかも、全てこれから。
きみがどう生きるかも、これからさ。
がんじがらめの人生なんて、選ぶことはないんだってさ。


「 最 果 て の ス タ ン ド ア ロ ー ン 」 
A5/P68/真・三國無双6エンパ/馬超×馬岱/600円/R18

悪逆/涼州/馬家の関係性はそのままの設定での話。
正義感の馬超は、民に請われてたびたび死刑を行ってきた。馬岱はそれをずっと、不安に思っていた。
しばらくの間は特に何もなかったけれど、ある日隣国と同盟を結び、大国の攻撃に備えようとする馬家はある罠にかけられる。
そこから崩壊していく一族の話。


素敵な表紙はchizuさまに描いていただきました!
ありがとうございました!!

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